あなたは人生の大部分を過ごす職場で、涙することがありますか?
感動の掛け橋大賞に参加して

 参加した感想を一言でいうと、「これが感動するということか!なんて、素晴らしいことなのだろう!」という、魂の叫びに近い深く心に沁みた体験でした。私と同様に、約30名の参加者全員が泣いていまし、会場サービスに入っていただいていた『ザ・リッツカールトン大阪』のスタッフの皆様も涙に濡れていました。
「何にそこまで感動したのか?」それは"職場"という、人生の半分以上を過ごす環境において「ふと見逃してしまっている身近な出来事に、これほどまで大きな感動が隠れているのか!」という新たな発見に対してであり、それを実現するヒーローが、遠くにいるのではなく、実は、常日頃ともに働く身近な職場にいるのだという新たな確信に対してでもありました。この小さな、でも本当に素晴らしい「日常生活に隠れた感動の原石」にスポットを当てることが出来れば、今まで知らなかった「職場に魂を吹き込む感動のエピソード」に気付き、その感動が、職場を形成する「人」そのものにMAGICをかけて、感動の輪が共感でひろがり、間違いなく新しい社風が吹き込まれるであろうと確信しました。その貴重な気付きを今回はいただくことが出来ました。

■感動の掛け橋大賞とは

 11月15日〜16日にかけて、APRA(アジア太平洋ルネッサンス協会)が主催となり、大阪にある「ザ・リッツカールトン大阪」で開催された記念式典のことです。要約すると「職場における感動体験エッセイを表彰する」といった内容となります。つまり「常日頃、職場で共に働いている仲間にスポットを当てて、影で頑張るヒーロー・スターを、皆で見つけ、表彰してもらおう!」という新しい試みで、様々な業界の参加企業から寄せられた「感動のエピソード」から、厳選され見事大賞に輝いた2点の作品が紹介されていました。

 今回は2人とも女性の方でした。「営業と現場」、「企画室とエンドユーザー」の掛け橋となって、社内でご活躍されるお2人の、さりげない相手に対する心からの気配りや、一生懸命相手を思う心が伝わると同時に、日々の苦労の姿が目に浮かび上がり、参加者全員の涙を誘いました。参加した方々も、仕事ということに一生懸命、全身全霊をかたむけている方々だからこそ、心の琴線に触れたのかもしれません。

 又、今回受賞された2名の会社においては、表彰される社員を称えるべく社長自らも参加され、表彰されている社員に常日頃はなかなかいうことのできない労い&お礼のメッセージを送る企業や、会場に社長からの手紙が届き、同様に社員に対しての感動のメッセージを読み上げられていた企業もありました。今回のような「感動のエピソード」が生まれてくる背景には、自然とこのような対応が為される企業風土・体質が存在するのであろう、と強く感じる瞬間でした。

■人を大切にする「ザ・リッツカールトン大阪」  http://www.ritz-carlton.co.jp/index.html

 開催会場となった「ザ・リッツカールトン大阪」も又、本物の感動を演出してくれました。オプションメニューとして、通常見ることのできない、ホテルの裏舞台の見学ツアー(バックヤードツアー)や、同社のクオリティー担当部長・桧垣様のご講演もあり、ザ・リッツカールトン大阪の神秘的な魅力(ミスティーク)に触れる事ができました。同社の成功の秘訣は、要約すると、『リッツカールトンの最も大切にする理念、ビジョン、行動指針を表すクレドを中心としたゴールドスタンダードの徹底度』であり、その原点には、『人(社員)は、本来、お客様や同僚(第二の顧客)に対して「心からよくしてあげよう」という心や行動を起こすものであり、そのような行動を(本当に)良しとする環境さえ整えてあげれば、必ず結果が表れる』という、人を大切にする思想・こだわりがあるのだと思います。21世紀における「経営のあるべき姿」のひとつであることは間違いなく、是非ともいつまでも継続発展して頂きたく思います。
■働くとは

 何ヶ月か時間が過ぎても今も色あせないあの感動体験を思い出すたびに、ある映画を思い出します。
映画「至福のとき(HAPPY TIMES)2002年中国映画 監督:チャン・イーモウ
http://www.foxjapan.com/movies/happytimes/です。「幸福とは何だろうか?」ということを考えさせる強烈なメッセージを秘めた映画なのですが、この映画と同様に、今回の感動体験を通じて、『経営者』という"職場という働く環境を提供し、人(社員)に居場所を与えることの出来る特別な存在"の素晴らしさと責任の重さを、あらためて考えさせられます。

 「あなたの職場には、感動エピソードがありますか?」。もし「NO」の意見を直感的にお持ちの方、それは、きっと気付いていないだけなのだと思うのです。本年もこの素晴らしいイベントが開催され、一人でも多くの方と共にこの感動を共有できることを祈念しつつ、その時までに「働く」ということはいったいどういうことなのかという「宿題」を、あらためて深く考えてみたいと思っております。最後になりましたが、この会に参加された皆様、本当にありがとうございました。あらためてお礼申し上げます。

 

潟nイネット・コンサルティング 
杉浦万正